スキャンション(韻律分析)
詩の行における韻律パターンを分析し印を付ける過程です。
最終更新スキャンション(scansion)とは、詩の一行のなかの強勢音節と非強勢音節を特定して印を付け、その韻律パターンを浮かび上がらせる分析の実践です。語源はラテン語のscandere(「登る」の意)で、行の強勢と非強勢のあいだを声が上下する様子を喚起します。伝統的な表記では、強勢音節はイクトゥス(/)で、非強勢音節はブレベ(u)で印を付け、個々の脚を縦線で区切ります。スキャンションは、直観的に体験するリズムを、目に見え分析できる構造へと変え、定型詩を読むうえでも書くうえでも欠かせない道具となっています。
シェイクスピアの一行をスキャンしてみると、見かけのうえで自然な話し言葉の下に隠された技巧が現れます。『ソネット18』の冒頭「汝を夏の日にたとえようか」は、「Shall I」に頭の強弱格への代入の可能性を持つ、規則的な弱強五歩格としてスキャンされ、その変奏こそが問いに固有の高まりを与えています。ハムレットの「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」では、スキャンションが、「be」の後の句切れと「that is」の強弱格への反転が、まさに正しい瞬間に強調を作るために韻律をどう乱しているかを示してくれます。ミルトンの『失楽園』をスキャンすると、強強格や強弱格といった韻律的代入の異例の密度が現れ、弱強五歩格の枠組みを保ちながら無韻詩に重みと壮麗さを与えていることが分かります。
スキャンションを学ぶことは、鉛筆ではなく声から始まります。リズムを強制しようとせず、行を自然に声に出して読み、声がどの音節を強調するかに耳を澄ませてください。その強勢に印を付けてから、パターンを探します。英語の韻律詩はほとんどが弱強なので、まずはその行が弱強の型に当てはまるかを確かめ、どこで逸脱するかに目を向けましょう。逸脱は誤りではなく、詩人による表現上の選択です。一般的な変奏には、句切れ後の強弱格への反転、強調のための強強格の代入、女性語尾(行末の余分な非強勢音節)があります。さまざまな詩人をスキャンする練習をしてください。ポープの規則的な二行連句、シェイクスピアのしなやかな五歩格、ディキンソンの賛美歌韻律。時間が経つにつれ、スキャンションは骨の折れる分析作業から、詩を聴き、書く方法そのものの自動的な次元へと変わっていきます。