Bストーリー
物語のテーマを担う副次的な筋。人間関係の変化を描くものが多く見られます。
最終更新脚本でいうBストーリーとは、ふつう第二幕の早い段階で始まり、物語のより深いテーマを担う副次的な筋のことです。恋愛であれ、友情であれ、師弟関係であれ、人間関係の変化を描くものが最も多く、主人公が中心となる葛藤を乗り越えるために学ばなければならないことを、主人公に教える役割を果たします。アクションで進むAストーリーには出せない感情の深みを、Bストーリーがもたらすのです。
『ファインディング・ニモ』では、Aストーリーはマーリンがニモを探す旅ですが、Bストーリーはマーリンとドリーの関係で、この関係を通してマーリンは、手放すこと、相手を信じることを学びます。『ダークナイト』では、バットマンとハービー・デントのあいだのBストーリーが、ゴッサムにはルールを守るヒーローがふさわしいのかという映画のテーマを掘り下げています。
Bストーリーは、ありふれたサブプロットとは区別されます。主人公の内面の変化を支えるという、はっきりした役割をもっているからです。サブプロットは副次的な筋なら何でも含む広い概念ですが、Bストーリーは、主人公の成長と最も深く結びついた一本を指します。主人公がクライマックスで成功する(あるいは意味のある失敗をする)ための決定的な気づきや、心の変化をもたらすのは、多くの場合このBストーリーです。