キャラクターアーク
物語を通して人物が経験する内面の変化。
最終更新キャラクターアークとは、物語を通して人物の内面がどう変わっていくかの軌跡です。出来事によって、その人物の信念や価値観、世界の見え方がどう変化するかをたどります。アークがあるからこそ、人物は筋書きの上を動かされる駒ではなく、生きた存在として感じられます。アークは物語の感情の核なのです。
『クリスマス・キャロル』のエベニーザ・スクルージは、文学史上最も有名なキャラクターアークの一つを見せてくれます。人間嫌いの守銭奴が、気前よく、喜びにあふれた人間へと生まれ変わるのです。『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネのアークは逆向きに進みます。理想に燃える戦争の英雄が、冷酷なマフィアのボスへと変わっていきます。どちらのアークにも説得力があるのは、その変化に至るまでの過程がしっかり描かれ、読者が納得できるからです。
キャラクターアークは大きく三つに分けられます。人物が欠点を乗り越える「ポジティブ・アーク」、欠点に屈する「ネガティブ・アーク」、信念が試されながらも最後には貫かれる「フラット・アーク」です。どの型を選ぶかは、物語のテーマに合わせて決めましょう。すべての人物にアークが必要なわけではありませんが、主人公にはほぼ必ず必要です。