主人公(プロタゴニスト)
その目的と葛藤によって物語を前へ進めていく、物語の中心人物。
最終更新主人公とは物語の中心にいる人物で、その欲求、決断、成長(あるいは転落)が物語の背骨になります。好感がもてる必要も、英雄的である必要もありません。必要なのは、読者を引きつけることです。主人公を主人公たらしめるのは道徳的な正しさではなく、物語の葛藤の中心にいること、そしてその行く末を読者が見届けたいと思うことです。
『ブレイキング・バッド』のウォルター・ホワイトは、道徳的には大きく道を踏み外していますが、それでも主人公です。『アラバマ物語』では、物語がスカウトの目を通して語られ、彼女の正義に対する理解が深まっていくため、スカウトが主人公になります。一方は覚醒剤の密造者で、もう一方は子ども。それでも、どちらも物語をしっかりと支えています。
強い主人公には、はっきりした「望み(ウォント)」、つまり外的な目標と、「必要(ニード)」、つまり内面で学ぶべきことがあります。この二つのせめぎ合いがキャラクターアークを動かします。よくある失敗は、主人公を受け身にしてしまうこと、ほかの人物に助けられてばかりにすること、成長の余地がないほど完璧にしてしまうことです。最良の主人公は、現実の結果を伴う選択を自ら下します。