用語集

あらすじ(シノプシス)

エージェントと出版社への提出で用いられる、結末を含む原稿の全プロットの簡潔な要約です。

最終更新

あらすじ(シノプシス/synopsis)とは、原稿のプロット全体を簡潔にまとめた物語要約で、典型的にはシングルスペースで1〜3ページ、あるいはダブルスペースで3〜8ページに収まります(厳密な長さはエージェントの好みによります)。読者を惹くために物語を匂わせるクエリーレターとは異なり、あらすじはクライマックスや結末まで含めて、すべてを明かします。その目的は、エージェントや編集者に対して、プロットがきちんと組み立てられていること、登場人物のアークが完結していること、物語の中心的な葛藤が高まりながら満足のいくかたちで解決していること、そしてテーマの糸が結末でしっかり結ばれていることを実証することにあります。あらすじは本質的に、原稿の構造を映し出すレントゲンであり、散文の下にある「骨」を見せるものです。

あらすじの執筆は、多くの作家にとっておそらくもっとも嫌われる作業のひとつです。何年もかけて積み上げてきた語りのニュアンスを、平板な要約にまで圧縮しなければならないからです。それでも、あらすじは出版において欠かせない役割を担います。エージェントは、原稿全体を読まずにプロットの構造を確認するために用い、編集者は、執筆中の本を社内の買収委員会に通すために用います。書き手側の指針としては、現在形で書く、視点はもっとも重要な人物に絞る、登場人物名はすべて大文字で初出させる(CHARLOTTEのように)、サブプロットは中心的な物語に明確に貢献する場合にのみ含める、といった原則があります。

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