用語集

モンタージュ

時間を縮めたり、同時に進む出来事を見せたり、テーマを伝えたりするために、短い場面や映像をつなぎ合わせた一連の流れ。

最終更新

モンタージュとは、短いショットや場面をいくつもつなぎ合わせて、時間を縮めたり、情報を手際よく伝えたり、テーマの重なりを描いたり、一つの場面だけでは生み出せない感情を呼び起こしたりする、映画と脚本の技法です。この考え方の理論的な源は1920年代のソビエト映画にあり、セルゲイ・エイゼンシュテインらの監督は、映画の意味は一つひとつのショットのなかではなく、ショットとショットのぶつかり合いのなかで生まれると論じました。現代の脚本では、この言葉はもっと広く、ふつうの場面構成の代わりに短いカットの連続で見せる場面全般を指すようになっています。何週間もの努力を数分に縮める特訓のモンタージュもあれば、同時に起きている出来事を交互に見せて、登場人物たち自身には見えないつながりを観客に示す並行モンタージュもあります。

モンタージュは映画にとって最も強力な道具の一つであり、同時に最も誤用されやすい道具の一つでもあります。「Gonna Fly Now」の曲に乗せた『ロッキー』の特訓モンタージュはあまりに有名になり、スポーツ映画やアクション映画に「準備の場面」という一つのジャンルを生み出しました。フランシス・フォード・コッポラは『ゴッドファーザー』の洗礼式のモンタージュで、甥の洗礼式でマイケル・コルレオーネがおごそかに悪魔を退ける誓いを立てる姿と、敵が次々と組織的に暗殺されていく場面とを交互に見せ、聖なるものと俗なるものとの痛烈で皮肉な対比をつくり出しました。『カールじいさんの空飛ぶ家』では、ピクサーが、出会いから老い、そして死別までの夫婦の一生を、せりふのないモンタージュに凝縮しています。たいていの映画が上映時間のすべてを使っても届かないところに、わずか四分でたどり着いているのです。『ザ・ワイヤー』のようなテレビドラマは、シーズンの最後にモンタージュを置いて何十もの物語の糸を織り合わせ、一人ひとりの物語がどうつながって、より大きな社会の織物になっているのかを見せます。

脚本にモンタージュを書くときは、読み手が狙いを正しく受け取れるよう、書式をはっきりさせましょう。最も一般的なのは、柱(シーン見出し)や小見出しとして「MONTAGE」(日本の脚本なら「モンタージュ」)と書き、そのあとに各映像や瞬間の短い描写を、番号やダッシュを付けて並べるやり方です。一つひとつの要素は長くても一、二行で書きます。モンタージュのなかのある瞬間に長いせりふや複雑な動きが必要なら、それはおそらく独立した一つの場面として書くべきものです。うまくいくモンタージュのかなめは、出来事をただ並べるのではなく、流れが何かに向かって積み上がっていくようにすることです。どの映像も、ステークスを引き上げるか、テーマを深めるか、感情の流れを前に進めるか、そのいずれかの役目を担うべきです。どのビートでも同じ程度の努力しか見せない特訓モンタージュは平板です。困難が増し、挫折があり、最後に壁を突き破るところまで見せるモンタージュには、ドラマとしての形があります。モンタージュは控えめに使いましょう。物語の難しい局面を飛ばすためにモンタージュに頼る脚本は、変化を場面とせりふで劇として描くという骨の折れる仕事から、書き手が逃げていることを露呈してしまいます。

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