クリエイティブ・ノンフィクション
場面の構築、会話、物語の構成といった文学の技法を使って、実際にあった話を語るノンフィクション。
最終更新クリエイティブ・ノンフィクションとは、場面の組み立て、会話、人物の掘り下げ、物語の起伏、鮮やかな描写、テーマの響きといった文学的な小説の道具を借りて、事実を語る文章の総称です。情報を伝えるだけでなく、感情や美意識のレベルで読者を引き込むことを目指します。回想録、文学的ジャーナリズム、パーソナル・エッセイ、ネイチャーライティング、紀行文、そして簡単には分類できない混成的な形式までが含まれます。これらに共通するのは、事実の正確さへのこだわりと、それと同じくらい真剣な文学的技巧へのこだわりです。クリエイティブ・ノンフィクションは書き手に、記者であると同時に芸術家であることを求めます。起きたことには忠実に、それをページの上でどう描くかには熟達していなければならないのです。
この形式を最も幅広く使いこなしてきたのは、おそらくジョン・マクフィーでしょう。『The Control of Nature』や『アラスカ原野行』などの作品では、地質学やアラスカの地理といった一見無味乾燥な題材が、緻密な構成と正確な観察によって、夢中で読める物語に変わります。ジョーン・ディディオンのエッセイ集、とりわけ『ベツレヘムに向け、身を屈めて』と『The White Album』は、パーソナル・エッセイを文化批評として書く手本を築き、結晶のように精緻な文章で自伝とルポルタージュを融合させました。タナハシ・コーツの『世界と僕のあいだに』は手紙の形式を使い、個人の語り、歴史の分析、政治的な主張を一つにまとめています。ジャンルの境界を軽々と越えながら、個人の経験と社会の構造の両方を照らし出すクリエイティブ・ノンフィクションの力をよく示す作品です。
クリエイティブ・ノンフィクションをうまく書くには、力強い場面、魅力的な人物、物語の推進力といったフィクションと同じ技術に加えて、事実の正確さという規律が求められます。自分の人生について書くときでも、まず調べることから始めましょう。記憶は当てにならず、正確さが大切だからです。小説と同じだけの注意を払って構成を考えます。物語の起伏を見定め、どこを場面として描き、どこは要約のほうがよいかを決め、出来事が尽きたところでただ終わるのではなく、意味のある頂点に向かって積み上がっていくようにしましょう。クリエイティブ・ノンフィクションには、倫理の問題が避けられません。実在の人物と実際の出来事について書いている以上、何を入れ、何を省き、誰かをどう描くかという技法上の判断のすべてが、道徳的な重みを帯びます。その責任を真剣に受け止めながら、技巧と誠実さをもって描かれた真実には十分な力があると信じてください。