葛藤(コンフリクト)
物語のなかで対立する力のぶつかり合い。プロットを前へ進め、人物を行動へと駆り立てます。
最終更新葛藤は物語を動かすエンジンです。人物の望みと、それがかなうのを阻む障害とのぶつかり合いのことです。葛藤がなければ物語は生まれず、出来事がただ並ぶだけになります。葛藤には、外的なもの(人物対人物、自然、社会、技術)と内的なもの(人物対自分自身)があり、力のある物語はたいてい複数の葛藤を重ねて、深みと複雑さを生み出しています。
『ハムレット』では、クローディアスとの外的な対立が、行動すべきか、何が正しいのかをめぐるハムレットの内面の葛藤と切り離せません。『ハンガー・ゲーム』のカットニスは、競技場での外的な戦い、キャピトルとの政治的な対立、そして生き延びるためにどんな人間になる覚悟があるのかという内面の葛藤に直面します。『ジョーズ』では、外からの脅威であるサメに、水を恐れるブロディ署長の内面の恐怖と、海水浴場の閉鎖を拒む市長との政治的な対立が重ねられています。
効果的な葛藤は、当事者である人物にとって意味があり、本当の結果を伴うものでなければなりません。簡単に解決できたり、その場から立ち去れば済んだりする葛藤には緊張感がありません。よくできた物語では、どの場面にも何らかの葛藤があるべきです。同じ会話から、二人の人物がそれぞれ違うものを引き出そうとしている、というくらいささやかなものでもかまいません。場面が平板になってきたと感じたら、それぞれの人物が何を望んでいて、何がそれを阻んでいるのかを問いかけてみましょう。