用語集

余白(ホワイトスペース)

段落の区切り、短い行、場面の区切りによってページ上に意図的に余白をつくり、テンポと強調を操ること。

最終更新

余白(ホワイトスペース)とは、段落の区切り、場面の区切り、短い台詞の行、一つの段落として切り離された言いさしの文、章の終わりなどによってページの上に生まれる、何も書かれていない部分のことです。文章では、余白は、文より大きな単位で働く句読点のようなものです。読者に、立ち止まり、受け止め、頭を切り替えるよう合図するのです。区切りのない文字で埋まったページは、途切れず没入して読む時間を告げ、余白の多いページは、すばやい展開、感情の節目、あるいは言葉より沈黙が雄弁に語る瞬間を告げます。

ジョナサン・サフラン・フォアは『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』で、余白を大胆に使っています。白紙のページ、一文だけがぽつんと置かれたページ、文字組みの実験などによって、不在そのものを物語の要素にしているのです。ジェイムズ・パタースンのエンターテインメント・スリラーは、短い章と豊富な余白を使い、読者にページをめくらせ続ける、息つく間もないテンポを生み出しています。詩では、メアリー・オリヴァーやW・S・マーウィンといった詩人が、改行や連のあいだの空白を意味に欠かせない要素として使っています。どこで段落を切り、どこで場面を終えるかを決めるとき、文章の書き手もこの技法から多くを学べます。

余白は、感情を強調するときに特に力を発揮します。密度の高い文章の塊のあとにぽつんと置かれた短い段落は、その長さに不釣り合いなほどの重みを帯びます。衝撃的な事実が明かされたあとの場面の区切りは、物語が先へ進む前に、読者が受け止める時間を与えてくれます。推敲のときは、言葉選びと同じだけの注意を払って、段落の長さと場面の区切りを見直しましょう。大切な瞬間が長い段落の真ん中に埋もれているなら、そこだけを切り離すことを考えてみてください。場面の切り替えが唐突に感じられるなら、余白を伴う区切りが、読者に必要な息継ぎの間を与えてくれるかもしれません。余白は空っぽなのではなく、音楽における休符のようなものだと考えましょう。その周りにあるすべての体験を形づくっているのです。

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