製品アップデート

文章の途中でフリーズしなくなったエディタ、上書きの前に確認するようになったAI Studio、そしてついにたどり着けるスナップショット -- Plotiar プロダクトアップデート(2026年8月)

Plotiar Team8 分で読める

午後の時間を、電車の中ではスマホ、机に向かうときはノートパソコンと使い分けているある作家から、一週間のうちに二度も連絡があった。一度目は、段落の途中でアプリが完全にフリーズしてしまい、書き続けるためだけにアプリを強制終了するしかなかったという。二度目はもっと厄介だった。スマホで書いたあとにノートパソコンを開き直し、バックスペースを一度押したところ、自分が触ってもいない単語から文字がひとつ消えたのだ。どちらの報告も、エディタの同じ層を指していた。今まさに入力している内容と、別の場所から届いたばかりの内容とを突き合わせている部分だ。今回の期間はその層に真正面から取り組み、あわせてAIツール側で別々に起きていた一連の信頼性の問題にも対応した。それらは、結局使えないままだった作業に対して、気づかないうちにクレジットを消費させていたものだ。以下が変更点だ。

2台の端末で1つのドキュメントを開いても、もうフリーズしない

スマホとノートパソコンで同じドキュメントを開いたまま、両方で同時に編集する。自動保存され、常に同期されるソフトウェアは、まさにそのためにある。ところが以前のエディタは、もう一方の端末が書いた内容を取り込む間、目に見えて固まってしまっていた。数秒のあいだキー入力に反応せず、ドキュメントが長いほどその時間は延びる。今では、届いた変更を取り込むときに毎回ドキュメント全体を描き直すのではなく、実際に変わったページの一部分だけへの編集として扱い、動いた領域だけを描き直すようになった。以前は数秒フリーズしていた場面が、今ではその何分の一かで済む。カーソルが点滅するだけで放置されているドキュメントが、裏側で時間を使い続けることも一切なくなった。

間違った文字が削除されてしまう不具合も、同じ突き合わせが古い位置情報をもとに動いていたことが原因だった。ふたりで書いている段落の前のほうを、もう一方の端末が編集すると、カーソルは同じ文字の上にとどまるために位置をずらす必要がある。いくつかの特定の状況でそれが行われず、バックスペースを一度押しただけで、実際に目で見ていた場所から20文字も離れたところが削られることがあった。取り消しにも、これと対をなす問題があった。すぐ近くに他の端末からの編集が届いた直後にCtrl+Zを押すと、すでに位置が動いたあとのテキストに対して操作がやり直され、自分では書いていない部分がごっそり削られてしまうことがあったのだ。どちらも修正済みだ。取り消しは、他の端末からの変更によって「何を元に戻すか」という自らの記憶が当てにならなくなったことを認識し、推測で動く代わりに何もしないようになった。カーソルは、同じ段落のどこが編集されても、自分が今いる実際の文字を追いかけ続ける。やり直しにも、関連する小さな修正が入った。取り消しの直後にCtrl+Yを押すと、一歩手前ではなく、やり直された編集が終わった正確な位置にカーソルが戻るようになった。

脚注のそばで入力しても、もう壊れない

脚注は登場してからまだ日が浅く、粗さが残っていた。文末に脚注をひとつ付けてそのまま入力を続けると、そのあとに打った内容がすべて、脚注の参照記号そのものに飲み込まれてしまうことがあった。しかもそれは目に見えない。参照記号は、中に実際どんなテキストが入っていようと、参照番号しか表示しないからだ。カーソルがどこに置かれていたかによって、この不具合は、脚注の直後で入力した文字が消える、矢印キーを押しても脚注を越えてカーソルが進まない、バックスペースが見えない文字を数えているように見える、といった形で現れた。脚注のそばに貼り付けたときにも同じ原因による不具合があり、1文字を確定するまでに複数回のキー入力を重ねる言語で入力した場合も同様だった。

これらはすべて、エディタが今ではきちんと守るようになったひとつのルールに行き着く。脚注の参照記号が持つのは参照番号だけで、それ以外は何も持たない。そのため、そのそばに入力されたテキストは、隣にある通常の、目に見える部分へ振り分けられる。同じ修正で、脚注とはまったく関係のない表のセル内の細かな不具合も3件片づいた。書式の境目で矢印キーの動きが一拍飛ぶこと、ひとつのセルの中で書式の異なる2つの部分にまたがる選択範囲が、上から入力しても実際には削除されないこと、そして変更履歴の記録をオンにしているとき、セル内でのキー入力がまれに実際に打った位置から1文字ずれることだ。

スナップショットのパネルに、ちゃんとスナップショットが表示される

AI Studioの生成がドキュメントの中身を置き換えようとするたびに、Plotiarはその前に静かにコピーを保存している。そして、そのコピーを取り戻しに行く場所が「スナップショット」タブのはずだった。ところが、そこにはスナップショットが表示されていなかった。このタブを開くと、自分の普段の編集操作から組み立てられた別種の履歴が表示され、一方で、復元も名前の変更も比較も含めた保存済みスナップショットの本当の一覧は、アプリの中に存在していながら、人がクリックできるものにはまったくつながっていなかった。今では独立したタブとしてきちんとつながっており、もう一方の表示は「バージョン履歴」という名前に変わったので、2つが混同されることもなくなった。生成のあとにドキュメントを巻き戻すよう案内されたのに、そこに何も見つからなかったことがあるなら、理由はこれで、すでに修正済みだ。復元の手前で確認を求めるダイアログも、パネル自体も、Plotiarが対応するすべての言語に完全に翻訳されている。

AI Studioは、あなたが書いたものを置き換える前に確認する

AI Studioの右側のパネルは、いつも同じ動き方をする。返ってきた内容が、開いているドキュメントを置き換える。実行する前に自分で書いた文章も含めて、だ。ところが確認ダイアログは2回目以降の生成でしか表示されなかった。つまり最初の1回、過去のAIの結果ではなく自分の書いた元の文章を上書きする可能性がもっとも高いその回が、何の確認もないまま実行されていたことになる。今ではどの生成でも先に確認が入り、対象のドキュメント名が示され、置き換えられる中に自分自身の書いた文章も含まれることがはっきりと伝えられる。

課金の面でも変わった点がある。生成の結果が空だったり、途中で切れて使える内容が何も含まれていなかったりした場合、Plotiarはそれをドキュメントに書き込むことも、クレジットを消費することもしなくなった。途中で切れていても使える内容が生成されていた場合は、その部分はそのまま残り、黙って欠けたままにするのではなく、部分的な結果であることがはっきり知らされる。同じ考え方は、AIによるプロジェクト作成にも適用されるようになった。以前はまれに、しかも英語以外の長めのプロンプトで起きやすかったのだが、タイトルと説明だけが返ってきて中身がないまま、それでも課金されてしまうことがあった。もうそうはならない。完全な結果を組み立てられない場合は、空っぽの入れ物ではなく、きちんと使い始められるプロジェクトが手に入る。

インスペクト、分析、ロア抽出が最後まで仕事をやり切る

単語やフレーズについて、定義から代替表現まで一通りの内訳を返してくれるインスペクトは、実行するたびに途中で静かに止まっていた。答えを返すために与えられていた分量が、求められている内容をすべて収めるには足りていなかったからだ。一覧の終わりのほうにある項目、たとえば比喩や代替表現は、一度も返ってきていなかった。今では最後までやり切れるだけの余裕が与えられている。同じフレーズを二度調べるのは即座に、しかも無料で行われ、次に同じことを尋ねた人に重ねて課金されることもなくなった。分析にも、これのもっと目立たない版があった。内部の上限によって途中で切れたセクションが、「何か返ってきたか」の確認をすり抜けてしまい、項目が黙って欠けたまま完了として保存されることがあったのだ。そうしたセクションは、完成しているように見せるのではなく、部分的なものとして示されるようになった。

原稿を読んでロアブックの項目を提案してくれるロア抽出には、すでに支払い済みの結果を失う経路が2つ、それぞれ別にあった。ひとつは、裏側で定期的に行われるサインインの更新によって、画面の上にしか存在していなかった提案が消えてしまい、終わったはずの処理に戻る手立てがなくなること。もうひとつは、ダイアログをどの方法で閉じても、保存していない提案が警告もなく破棄されてしまうこと。しかもそのすぐ隣には「完了」と書かれたボタンがあり、実際の意味は「破棄」だった。今では結果は更新をまたいでも残り、まだ処理していない提案があるまま閉じようとすると先に確認が入り、すべてを追加するボタンにはそのとおりのことが書かれている。最初の結果をどうするか考えている最中に同じドキュメントをもう一度実行しても、まったく同じ作業に再び課金されることはなく、無料になった。

今回の期間は、いくつかの細かな修正で締めくくられた。別のパネルの中から開いた確認ダイアログが、そのパネルの後ろに見えない形で表示されてしまい、ボタンが効かなくなったように見えることがあった。また、ドキュメントの脚注番号をローマ数字に切り替えたあとも、サイドバーにある番号の形式の表示だけが「1, 2, 3」のままになることがあった。ドキュメント自体はきちんと切り替わっていたにもかかわらず、だ。

スマホとノートパソコンを行き来しているあの作家からは、これらの修正が公開されたあとに、また連絡があった。今度は不具合の報告ではなく、章についての話だった。

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